「努めなければならないのは、自分を完成することだ」
(サン=テグジュペリ『人間の土地』)
「君がいま感じていることは、君のためになりますか」
(ツルゲーネフ『はつ恋』)
「意味はあってもよく、なくてもよい」
(三島由紀夫『金閣寺』)
「そもそも生きるということが、それほど必要不可欠なことであろうか?」
(三島由紀夫『美徳のよろめき』)
「人間て、なんでこの世に出来ましたんやろ」
(川端康成『古都』)
「おいしいとは思わないわ。でも、何かが必要なの。男かもしれない。煙草かもしれない。それとも、自分自身かもしれない」
(山田詠美『放課後の音符』)
「まあ、生きてさえいたら、目が見えてきますわ」
(川端康成『虹いくたび』)
「人生に二度とはないこの瞬間を、どうか見のがさないでくれ」
(三島由紀夫『わが友ヒットラー』)
「空虚に比べたら、充実した悲惨な境涯のほうがいい。真空に比べたら、身を引き裂く北風のほうがずっといい」
(三島由紀夫『宴のあと』)
「けれども都合のいい時なんて、一体いつになったら来るんだ」
(谷崎潤一郎『蓼食う虫』)
「お前にはただお前だけしかついてはいない」
(ヘミングウェイ『老人と海』)
「きっと人生だって、生きている方に味方するよ」
(川端康成『生きている方に』)
「生まれた以上/死ぬまでは生きるなり」
(武者小路実篤『武者小路実篤詩集』)
「生きている事。生きている事。ああ、それは、何というやりきれない息もたえだえの大事業であろうか」
(太宰治『斜陽』)
「美しいのは今日今時の日本の私である」
(川端康成『牧進讃』)
小山和哉